出刃包丁の特長
日本の食文化は、明治期に西洋文化が持ち込まれるまで、魚と野菜が中心でした。
そして、当時、出刃包丁は魚を、菜切包丁は野菜をそれぞれ調理するための包丁として、広く利用されていました。
出刃包丁の形状の特徴は、片刃であると言う事です。これは、同じく魚を捌く事に長けている刺身包丁(柳刃包丁)と同じです。
片刃なので真っ直ぐ下ろして切っても、刃が無い方向に傾いて、真っ直ぐ切ることができません。
その代わりに左に刃を進めながら、切っていくのです。そうする事で、魚を綺麗におろすことが出来ます。
また通常の包丁よりも若干重いので、分厚い刃で普通の包丁より楽に魚の骨を切ることができます。